マンションや一戸建てなど、住宅を対象とする侵入窃盗で最も件数の多い「空き巣」。被害に遭う家には共通点があるものです。今回は自宅の防犯対策で注意しておきたいポイントや空き巣の対策に有効な方法をご紹介します。
空き巣が多い季節!?
1年の中で空き巣被害が多い季節をご存じでしょうか?
じつは、秋が空き巣の被害が多く、10月から12月にかけての時期が最も危険な時期です!
要因は3つ
①自宅を長時間・長期間あけることが多くなるため
秋は行楽シーズンなので、旅行に行かれる方が多く、長期間家をあける場合があります。
アウトドアやお子様の運動会、体育祭など、1年の中でも行事ごとが多いので家を長時間あける確率が高いのです。
②現金の確保できる可能性が高い
1つ目に伴い、イベントごとが多いことで、現金を自宅に保管している方が多い傾向にあるので犯人にとって効率的にお金を手に入れやすい時期。特に、クリスマスやお正月などのイベントの直前は要注意です。
③窓を開ける機会が多くなる傾向にあるため。
暑さもやわらぎエアコンを付けなくても過ごせるようになってくると、風通しが良くなり窓を開けることも多くなります。ちょっとした買い物やコンビニへ行く程度の短時間であれば、窓を開けた状態で外出する方も多いかもしれません。短時間でも要注意です!
こんな家は狙われやすい
①人の住んでる気配がない
常に人がいる家は空き巣からすると狙いにくいところです。逆をいえば、住人の気配がない家ほど空き巣に入られやすいのです。郵便物や新聞がポストにたまっているのは、家の出入りがないということの証明になってしまいます。また、洗濯物が長時間干しっぱなしになっているのも空巣に目をつけられてしまいます
②防犯への意識が甘い
「どうせ誰も入ってこないだろう」「ちょっとくらい誰もいなくても心配ないだろう」という意識の甘さが空き巣につけこまれるポイントです。鍵の閉め忘れや、壊れた錠をそのままにしておくなどは、絶対にやってはいけない行為です。猫を放し飼いにしている家などは、施錠がゆるくなりがちなので気をつけましょう。そのほか、ガラス窓やガラス戸も空き巣に狙われやすいポイントです。
③共用部から侵入できる
分譲住宅によくある傾向です。ベランダや玄関、屋上といった共用部分が誰にでも侵入できる状態だと注意が必要です。隣家からベランダに飛び移るなどの手口や、器具を使って侵入するケースも見られるようです。
④防犯カメラがない
自宅周辺はもちろん、近隣の建物に防犯カメラがないと空き巣の姿は記録されません。証拠が残らないため、空き巣にとってはターゲットにしたくなる家だといえます。そのほか、警備のステッカーが貼っていなかったり、派出所や警察署から遠かったりする家や、住民の見回りなどがないエリアも危険度が高いと言えます。
空き巣対策にはどんな方法がある?有効な防犯対策は?
自宅にほんの少しだけ工夫を加えるだけで、空き巣が狙いにくい構造にできます。とにかく「防犯対策を行っている」と知らしめることで、安全性は高まります。
①センサーライト〜明かりで空き巣を撃退!
センサーの側を人が通りかかると、それに反応してライトがつくセンサーライト。夜中に暗いところで行動する空き巣を追い払うためにはぴったりのアイテムといえます。空き巣は暗闇に紛れながら犯罪を行おうとするので、目立つ場所を嫌います。突然明るくなると驚きますし、周囲に目撃されたのではないかと脅えるのです。
②砂利〜音で忍び込みなどの対策も〜
庭や玄関前など、家の周辺に砂利をまくのは有効な手段と言えます。
防犯を高める要素のひとつに「音」が挙げられます。物音を立ててしまうと周りに注目されてしまうかもしれません。また、寝静まっていた住人や番犬なども起こしてしまうかもしれません。空き巣を防ぐには、少しでも多くの音がするものを設置することが大切です。
③補助錠〜時間を稼いでさらに防犯対策〜
ピッキング機材をそろえている空き巣にとって、通常のドアや窓を破るのはそれほど難しい作業ではありません。そこで、補助錠をとりつけておくようにしましょう。
完璧に侵入を防げるわけではないものの、取りつけていない扉と比べ、ある程度時間を稼ぐことができます。ガチャガチャと音を立てなければいけないのも、空き巣にとっては不利な条件です。空き巣は一カ所で足止めを食らうことを敬遠するので、補助錠のある出入り口は防犯に役立つのです。
まとめ
一軒家は空き巣のターゲットにされやすいので、しっかりと防犯対策を行うことが大切です。
家と家族を守るために、まずは簡単な防犯対策から始めてみましょう。
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