土間とはどういうもの?
土間とは、屋内にありながら土足で過ごす場所を指します。
基本的には外と同じか近い高さで、昔は玄関や勝手口から台所とつながり、外で使う道具や収穫した野菜を置いたり、汚れても大丈夫な作業場としての使い方が一般的でした。外と内をつなぐ緩衝地帯といった場所につくることが多く、玄関に限らず開口部付近につくられるものもあります。
現在見直されている玄関土間は、アウトドア用品の収納や作業場、ペットの遊び場など、暮らし方に合わせて付加価値を付けた、少し広めの土足スペースといったタイプが多いです。
土間のメリット
①汚れを気にせずモノが置ける
アウトドア用品やスポーツ用具、園芸用品、土がついた野菜等を気兼ねなく置いたり、手入れなどの作業ができる。自転車やベビーカーやスーツケースなど、外で使うものもサッと屋内に入れられる
→収納、土がついたものなどの一時置き場、薪ストーブ設置場所、燃料や防災用品のストック置き場など
②安全な遊び場になる
季節や天候、防犯面を心配することなく、屋外のように使える場所として重宝する
→子どもの安全な遊び場、ペットの遊び場など
③居住空間と分かれた作業場になる
サーフボードのお手入れや観葉植物の世話など、汚れを気にせず趣味を楽しむ場として。また、普段家族が過ごす場と少し離れた集中できる空間として使える
→趣味の空間
そのほか、簡易なテーブルセットやベンチを置き、町内会など近所の人やセールス関係の訪問者との軽いコミュニケーションの場としても使えます。また、玄関から各部屋をつなぐ通路など、使い勝手のよい空間として重宝します。
土間のデメリット
①ほかの部屋が狭くなる
限られたスペースをどうレイアウトすれば自分たちの暮らしによりフィットするのか、しっかり検討して納得できる広さを見つけましょう。なお、これから家づくりをするにあたって土間のスペースを優先してよいのか迷う場合、まずは土間を広めにつくっておくのも一つの手です。理由は、後から土間の上に床を張るのは簡単ですが、後から土間をつくるのは難しいからです。
②寒さや湿気が気になることがある
地面からの寒さが伝わったり、狭く閉じたつくりでは湿気やにおいがこもることもあります。玄関土間をつくる際は、しっかりした断熱対策や換気など湿気対策をしておくと過ごしやすい空間になります。夏はひんやりと涼しい空間として使えますが、冬場は断熱材だけでは冷気が伝わったり、温まりにくいことも。
土間とリビングなどを広くつなげる間取りの場合は、どうしても暖房効率が落ちがちです。引き戸などを設けて仕切れるようにしておくと、エネルギー効率がよく、プライバシー性も保ちやすくなります。
なお、汚れたものを置いたり、汚れる作業をする場として土間を使う場合は、掃除がしやすい床材や水栓の設置なども合わせて検討しておくのがオススメです。
皆様も土間をうまく活用して生活しやすい環境を作ってみてはいかがでしょうか?